189日目 義理の両親のお家へ

6ケ月と6日目。
りつきは初めて義理の両親と面会する。

義理の両親にとって、りつきは6番目の孫になる。
孫に会う機会も多いだろうから、可愛いという感情も案分されてしまったりして。。

近所のおばちゃんは
「孫は何人いたって、どの子も特別可愛いわよー」
と、話していた。

りつきと義理の両親

義理のご両親のお家に到着した。
お母様が、りつきを迎えに来てくれた。
「初めまして!いらっしゃい!」

お家へ入ると、すぐにばぁばの抱っこ。
りつきの顔を見つめては話しかけて、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
じぃじは横で順番待ちをしている。
なかなか順番が回ってこないので、りつきの足を優しく引っ張り始めた(笑)
遠慮がちなのが可愛い。

りつきはよそ行きな顔。
緊張からか指しゃぶりが多かったように感じる。

自宅だと要望の多いりつき。
「抱っこしてよ」「寝かせてよ」
と、泣いたり、不満そうに声を上げる。

じじばばのお家では
「僕はいつもお利巧ですけど?」
と言わんばかりに、すました顔をしている。
それどころか
「僕は半年でこんなことができるようになりましたよ!」
と、勢いよく寝返り。
四つん這いになって激しく前後に動いたり、
地面を足で蹴って力強さを報告していた。

元気よく動く度、じじばばは歓喜の声をあげてくれる。
ぷにぷに手足のお肉を見ては笑みが止まらない義理の両親。
帰り際には顎が筋肉痛になりそう、と言いながらまだ笑っている。
心から嬉しそうにしてくれるので、「6番目」というちょっとした不安は飛んで行った。

初めての場所・初めて会うじじばば。
緊張も見えたが、限られた時間でりつきなりのアピールは大成功。
毎日コツコツと練習しているからだね。
私の就活の面接より、アピール上手なんじゃない。

私と義理の両親

近所付き合いと、義父義母との付き合いはまるで違う。
「会う頻度」
「会う時間の長さ」
「付き合いの深さ」

会える機会に、なるべく良い関係を築きたいと気負う。
だからちょいちょい話を合わせてしまったり、素直な感想が言えなかったりする。
でもそれは距離の詰め方を間違えていると後で気付く。
焦らなくても、いつも通りのんびりゆっくり。
もっと楽しめば良かったし、甘えたら良かったかな。

まとめ

赤ちゃんはもちろん可愛い。
だが孫は、じじばばにとってはそれだけではない。
孫に会うと、自分の子供と重ね、父親母親だった時代を鮮やかに思い出す。

出産した時の話。怪我をした時の話。どんな子だったのかと振り返って話してくれた。
(父さんはどうやら近所の友達と相当ヤンチャしていたらしいよ)
もっと育児を楽しめばよかったという話も聞いた。
後悔を多少口にはするが、思い出を話しながら笑顔がこぼれる様子を見ると、とっても幸せな時間だったのだろう。

それは何人目の孫だろうが同じ。
戻りたくても戻れない、愛おしい時間なのだと思う。

短い乳児期は忙しい。
日々、りつきの成長を見逃してはいないだろうか。
「大好きだよ。」と抱きしめてあげているだろうか。
自分がばぁばになった時、りつきは立派な大人。
もう易々と抱きしめてあげられないと思う。

後悔は付き物だが、今を大事にしてあげたい。

それにしてもアピール力は、圧倒的にりつきが勝っていたな。
毎日コツコツ。
ハイハイを覚えるように、小さな努力を重ねていくことを決めた。

おわり

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