△173日目 幼なじみ(前編)

5ケ月20日目。
今日は同じ産婦人科で出産した小田さんと会うことになった。
りつきの1ケ月後に産まれたタカ君も一緒に。

小田さんとの出会い

小田さんとの出会いは産婦人科で開催された母親学級だった。
コロナ時期と重なり、欠席される方も多かったためか小田さんと二人だったのだ。
お話を聞いていると、どうやら同じ時期に同じ市へ引越すことがわかった。
「これは運命だ!」(と勝手に解釈)
帰り道に私から
「失礼でなかったら、連絡先交換していただけないでしょうか?」
と、教えていただいたのだ。
小田さんは快く教えてくれた。

それからというもの、事あるごとに連絡をくれた。
どんな成長をしているか。
保活について。
離乳食について。
どこで洋服を買っているか。

お互い初めての子育てで余裕が無いこともわかっている。
だからこそ、マイペースな付き合いができていた。

5ケ月ベビー達の出会い

ひょんなことから、5ケ月ベビー達は会えることになった。
りつきは電車に乗るのも初めて。
カフェに行くのも初めて。
赤ちゃんに会うのも初めてとなる。

早速だが、ベビーカーでの移動は失敗だった。
抱っこ紐を持って来ていて良かった。
不機嫌な上に太陽が目に入ったのが気に入らなかったらしい。
改札前のエレベーターで大泣きしてしまったのだ。
「もう少し低月齢の時からベビーカー慣らしておくべきだったかな。」
ベビーカーをキャリーケースのように引いて歩く。

意外とエレベーターが無いことにびっくりした。

電車内は余裕の表情だった。
抱っこ紐の中から、右左交互に外を見つめる。
目がまさに皿のよう。
かと思えばすやすやと寝始めてしまった。
「初めての電車も、抱っこ紐では同じか。」

カフェでは緊張した。
偵察した時よりも人が多かったのだ。

タカ君登場。

落ち着いた表情でタカ君が登場した。
飲み物を頼み、ソファー席に。

赤ちゃん2人は明らかに違った。
個性しかなかった。
同じ人間は2人としていない
というが、まさにそうだった。

ふと、いつから人と同じを好むようになったんだ?
と自分に質問してしまったくらい。

タカ君は隣の老夫婦が気になる様子。
小田さんの膝に、ちょこんと座り集中してみている。
りつきなんて眼中になかった。

りつきは、タカ君にも手を伸ばし、
小田さんのマスクははぎ取ろうとするし、
私の膝の上で屈伸運動・背筋運動を繰り返す。
唾を飛ばし、喋り、アクティブに動く。

そんなこんなで、私はりつきが飽きないように。
そして動きを制御するのがやっと。
小田さんは涼しい顔をしているのに対し、私は汗をかきそうだった。

1時間経過し、
もう耐えられん
と、お開きにすることにした。

終始なんとかご機嫌を取ることができた。
りつきも楽しかったのか、家に帰ってもご機嫌だった。

まとめ

タカ君はりつきの幼なじみになるのだろうか。
楽しみだ。

それにしても外で会うということがどれだけ大変か思い知った。
いつも抱っこしているが、筋肉痛だよ。

友達と会う時は自宅か友人宅かにしよう。
周囲のものをたくさん吸収しようとしてくれるのはありがたい。

あと、電車などでの移動の際は、エレベーターの位置をしっかり確認せねばと思った。
それか、やはり抱っこ紐が楽だ。

おわり

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