6ケ月と13日目。
今日は父ちゃんが夜勤の日。
ばぁばが駆けつけてくれる。
可愛い孫がいれば、なんだって引き受けてくれるのさ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
「セールだったからプレゼントよ~」
そういって、ヨダレかけを4枚も買ってきてくれた。
家にさっそく有難い甘やかし。
りつきのヨダレが一気に流れ落ちる様子は、日本産名瀑・華厳の滝のようで有名。
水量だって負けず劣らず。圧巻の景色だ。

「ありがとう!何枚あっても足りないくらいだから嬉しい!」
ヨダレかけは全部で15枚ほどある。
多い日だと5.6枚使う。
6か月にしてタレント並みの衣装チェンジだ。
ヨダレかけ装着。
「そのヨダレかけも似合うわ。」
感心してしまうほど何でも似合う。
私も私の母もデレデレだ。
「そういえば、今日少しお座りとハイハイをしたの」
父ちゃんが遊んであげていた時、欲しいおもちゃを目掛けて2.3歩手を出したのだ。
「えー。ばぁばも見たいー。」
「ハイハイを見たければ、せいぜい遊び相手を頑張るんだね。くくく。」
そう言い放って、リビングを後にした。
しばらくすると、ばぁばの呼ぶ声がする。
「りつきが1メートルくらい、ハイハイした!!」
それは見に行かなければ!
ん!?

可愛い可愛い絵本から、生身の人間が覗いている恐ろしい光景。
りつきは、キャッキャと笑っている。
恐ろしいということを知らないというのは幸せだ。
はっと思い出したのは自分の顔。
りつきをあやす時、ひどい顔をしていることに気付いたのは、つい最近のこと。
親が親なら、子も子ですな。
私もじじばばも、りつきの前では馬鹿90パーセント(笑)
捨てたプライドの代償は大きい。
父ちゃんは完全に引いている。
だが、得られたりつきの笑顔はプライスレス!
りつきはハイハイを覚えて、どうやら眠れない様子。
早く寝ておくれ~。

おわり
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